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ダブル受賞!
店長の村井です。今日は香川県庁で開催された『令和7年度「さぬきの夢」うどん技能グランプリ』の表彰式に参加してきました。
高松シンボルタワー店として初めて参加させていただいた技能グランプリでしたが、私の一番弟子のヒエウ君が「西日本放送賞」と「香川県製粉製麺協同組合理事長賞」をダブル受賞しました!
ヒエウ君とベトナム・ハノイで面接したのは8年前で、彼が19歳のときでした。もり家で働きたいと応募してくれた5人の中の1人でした。
面接を終えて社長から「どう思う?」と聞かれました。ベトナムに行く前に社長とは「良い子がいたら1人採用しよう。いなかったら今回は無理せず見送ろうか」と打ち合わせしていたのを覚えています。
社長に僕は「1人だけすごく良い子がいました。眼がめちゃくちゃ輝いていました。ぜひ採用したいです」と伝えました。
それがヒエウ君です。社長は「なるほど。村井君がそこまで言うなら採用しようか」とその場で即決して本人に伝えました。面接を終えて香川に帰ってみんなにこう伝えたのも覚えています。「もうめちゃくちゃすごい子を採用できたんで、マジで楽しみにしててくださいね」
紆余曲折を経て、1年後に入社したヒエウ君。お金を稼いでお父さんお母さんを楽させてあげたい。アニメを通じて好きになった日本の文化を学びたい。そんな想いでやっと掴んだ日本でのチャンス。生まれて初めての外国。勉強してきたとはいえ言葉もうまく通じない環境。辛くて苦しい時、いつも1人で抱え込んでいただろう。大好きなお母さんに電話するときはいつも「頑張ってるよ。うまくやってるよ」と泣き言は一切言わなかっただろう。
早く仕事ができるようになって、もり家のみんなに認められたい。せっかく掴んだチャンス、絶対に結果を残したい。そんな想いで毎日毎日120%打ち込んできた姿に、何度感動しただろう。
1年も経つと、うどんの生地作り、仕込み、そして天ぷらもあっという間に誰よりも早く丁寧にできるようになったヒエウ君。片付けもいつも全力!
「あと何かやることない?」がヒエウ君のいつもの口癖でした。そして嫌な顔は一切見せず、どんな仕事も全力で取り組んでくれました。
日本での生活も慣れてきました。休みの日に、近くのスーパーで1週間分の食材を買い込み、毎日自炊する生活。もり家のみんなにもあっという間に愛されるキャラクターになり、パートさんが休みの度にヒエウ君を買い物や遊びに連れて行ってくれました。
自分の給料は切り詰めた生活費の数万円分だけを残し、あとは全て両親にずっと送り続けてきました。
そんな仕事もできる、みんなからも愛される、親孝行ばかりするヒエウ君を誰よりも厳しく指導してきたのが私です笑。
もっといえば私の人生で一番厳しく接したのがヒエウ君です。周りからは何でヒエウ君だけそんなに厳しくするのか?と思われていました。
理由は一つだけ。ヒエウ君は私の後継者だからです。社長から受け継いだ手打ちうどん職人のバトンを渡すのは彼しかいないと決めていました。
もり家に入社してから7年。本来なら私が出品すべき技能グランプリを彼に託しました。ヒエウ君ならやってくれるんじゃないかと期待しながらも、流石に難しいかなとも思っていました。
予選を無事に突破して迎えた本戦当日、ヒエウ君が作った出品用のうどんは私が受賞した時のものよりもいい出来でした。「あっ、これは間違いなく入賞するわ」と心の中で確信しました。
結果は想像を超えて、見事ダブル受賞。外国人でこんな受賞結果を残したのは、彼しかいません。おそらくあと10年経っても現れないと思います。
晴れ舞台で緊張しまくりのヒエウ君。ベトナムで待つお父さんお母さんにどんな報告をしただろう?
ヒエウ君と過ごしてきたこの7年。一緒にずっと走り抜いてきたあの日々。ヒエウ君がいたからここまで来れた。
そうそう。面接の最後にこう質問したっけ。
「いつかベトナムでもり家のお店をやるチャンスがあったらどうしますか?」
ヒエウ君は輝いた眼でこう答えてくれたよね。
「ぜひやりたいです!」
夢のつづきはこれから。涙はヒエウ君がハノイでうどんを打つ時まで我慢しよう。ヒエウ君おめでとう!



