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そしてメッシは神になる
2日間の通し営業を終え、いつものようにクタクタになって実家に帰った。母親が用意してくれていた焼肉をこれでもかと食べて、横になったらあっという間に寝落ちしてしまった。アラームをセットしていなかったが、運よく5時に起きてサッカーW杯のオランダ×日本の生中継をボーッとしながら観た。そして日本が2対2の同点に追い付いたゴールで目が覚めた。
もちろん日本代表を応援しているが、僕が観たいのメッシだけだ。サッカーが好きなのではなく、単純にメッシが好きで、メッシが生み出す奇跡を見届けたい。
2022年のサッカーW杯はメッシのための大会だった。決勝のアルゼンチン×フランスはあまりにもドラマチックで、何度見ても感動が薄れることはない。ちなみに僕は前回大会でアルゼンチンの優勝を予想していた。メッシがワールドカップを制してすべてのタイトルを掴み、名実ともに世界最高のサッカー選手になる。そしてマラドーナと肩を並べて英雄になる。ジダンもロナウジーニョも、世界最高と呼ばれた選手はみんなワールドカップを制したのだからメッシもそうならないとおかしい、それが僕の根拠だった。
2022年はメッシにとって最後のワールドカップになるだろうと評論家やファンはみんな言っていた。僕はそうはならないと思った。メッシは次の2026年の大会もアルゼンチン代表のキャプテンとして出場し、連覇を成し遂げるに違いないと思った。サッカーに愛されたメッシには十分その資格がある。
もし連覇となれば、1962年のブラジル以来だから、64年ぶりの快挙となる。それはサッカーの王様ペレと並ぶことを意味する。
2年前のコパ・アメリカの決勝で右足首の負傷で途中交代したメッシはスパイクを投げ捨てて、悔しさのあまりベンチで子供のように泣いた。すべてを手に入れたメッシがなぜあんなにも泣くのか理解できなかった。おそらくメッシにとってサッカーは人生のすべてであり、いつも目の前の試合がすべてなのだろう。勝利に対する渇望のレベルが異次元なのだ。そこに異次元の技術とファンタジックな創造力が加わった稀代のサッカー選手。
歴史を塗り替えるのはいつもジャンルを超えた魅力に溢れる突出した個人だ。
いよいよ明日からメッシのワールカップが始まる。メッシを見届けたい。そしてワールドカップ連覇という奇跡を見たい。決勝戦で試合を決定づけるゴールを決めるのはメッシのような気がする。そしてメッシは神となり、僕たちに希望を与えてくれるだろう。
